日本昔話

ラスト サムライ [DVD]

ラスト サムライ [DVD]

友人と観たのですが、「これって明治時代?」「そうだと思うけどチョット違う雰囲気だね」という会話がしばしば。日本では、ないような、日本の、ような。そんな不思議な映画であります。何にせよ「時代の変わり目」はすごく表現されていて、変わっていくことの必要性とその大変さ、変わらずにいることの大切さはとても伝わってきたかな。感想は、『感覚で観る』映画だなぁ…のヒトコトです。心理描写は少なく、流れるように淡々と進んでいく。そして間が多い!こういう間、私は嫌いではないのですが、人によってはイライラするだろうな、と。あと日本語で進むシーンは、英語のシーンより明らかに声がボソボソして聞き取りにくかったのが残念。監督が日本語のところは字幕入るしま、いーか。と思ってボソボソしたままにしたのか、その方が日本人ぽいと思ったのかは分からんのですが、日本語にも字幕つけてくれというくらい聞き取りにくかったシーンが多々ありました。
総合的に「面白かったか」と聞かれると「嫌いじゃないけど微妙でした」と曖昧に答えると思います。でも感覚に訴えてくるだけあって号泣に近かったです。だって人がゴミのように死んでいくんだもん!バババババッでヒトが…ヒトが…。むごすぎるよ!「うぁぁ〜(死んだヒトの名前)ぎゃぁぁ〜(同じく)」と一人泣き。友人は冷静(…)恥ずかしくなって涙を隠す私。おそらく無駄(……)アクションシーンはとても格好良かったです。トムが村人と剣を交える所もすごく秀麗で「おー」と思わずつぶやいたくらい。
とりあえず、戦争映画は難しい題材だなと本当に思いましたよ。戦争はキレイなものじゃ決してないんです。だってヒトの命を奪うためにやるんだから。でも映画はやっぱりどこかキレイなものじゃないといけないんですね。その矛盾がモヤモヤしたものを感じさせられます…うむ。ところで、私は映画を観る時、滅多に役名で呼びません。長くて覚えられないので。だからラストサムライの中でも「トム」「ケン」「ボブ(これは役名だ!)」「息子」「小雪」等々。そして映画中、度々「ケン格好良い」「ケン!」と騒いでいた私ですが、ついつい失態を…。友人に向かって「あ〜松平健格好良いね!」と、とあるサンバの彼のフルネームを自信満々に!嗚呼ケン違い!…痛い。素でマツダイラケンだと思っていた自分が痛い!